毎日がプロローグ

✳︎はみだした日常✳︎ 日常と非日常の狭間で、感性が研ぎ澄まされてゆく物語。

インドの不思議な体験紀

f:id:sea1721good214:20170519142214j:image 

僕はこの日バラナシからデリーに移動するためジェネラルの券を購入しました。
(約14時間移動が450円と激安)

 

※インドの電車は、席のランクによって全く値段が異なります。

 

ジェネラルは一番底辺の席でとにかくカオスです。
お金払わず適当に乗り降りしたり、
夜中1時に合唱が始まったり、
皆んな汚れまくった通路で寝たり、
数時間満員で一歩も動けずきつかったり、
12時間トイレ臭がして吐きそうだったり、

凄まじく面白い光景に出会えます。
(その代わりめちゃめちゃ疲れます)

 f:id:sea1721good214:20170519142350j:imagef:id:sea1721good214:20170519142401j:image

 

※ガイドブックなどには、窃盗や強姦もあるとお勧めされてないので、僕も決してお勧めはしません。

 

今回はどんな移動になるのか
期待を膨らませながら夜7時にバラナシの駅から電車に乗り込みました。

 

車両内は満員を越えて人が列車からはみ出ていました。1時間は耐えましたが「もうやばいね」と近くのインド人と話していました。

 

そのインド人が隣のスリーパー席(指定席でジェネラルの倍の値段です)に移動するとの事だったので、僕もついていきました。

 

僕も彼も疲れ果てて、スリーパーの床に荷物を置き、座り込みます。

 

夜中1時
車掌さんがやって来て、「お金もっと払わないなら降りな」と強制退場です。
(当たり前ですね)

 

夜中2時
よく分からない駅に降り立ち、次の電車を待ちましたが、その間にベンチで眠りに落ちました。

 f:id:sea1721good214:20170519153206j:imagef:id:sea1721good214:20170519153215j:image

 

朝5時半
朝日で目がさめると仲良くなったインド人はいなくなっており、僕は次の電車に乗ろうと待ちました。

 

「デリー行くのか?」
「Me go Delhi」とよく分からない英語が聞こえてきました。なんか陽気な感じで意気投合して、彼と一緒にデリー行きの電車に乗り込みました。

 

すると電車を間違えて逆方向へ。

 

次の駅に降り立った僕らは、戻る電車を探しましたが、次の便は夕方5時。

 

彼の口から「ホームに向かおう」と聞こえました。そして僕らはバス停に向かいます。

 

バスに乗り移動したら、次はリキシャに乗り込み30分ほど移動を続けます。
だいぶ田舎にきました。

 

「後30分ほど歩いたらホームだよ」と彼は言いました。
結果44℃炎天下の中で
何もない田んぼの中を1時間歩きました。

f:id:sea1721good214:20170519152926j:imagef:id:sea1721good214:20170519152927j:image

そしてついた先は「ホーム!??」
全く駅は見当たりません。
見えるのは田舎の小さい集落だけです。

 

彼は言いました「ここが妹の住むHOMEだよ」と。

驚愕!!!!!
まさかのホーム違いww

 

こんな感じで、インドの小さな田舎の集落に来た僕は大歓迎を受けました。

 

最初、子供たちは「何人?」というような不思議な表情を浮かべ、大人の人も興味津々で僕を見つめていました。
(この村に外人がきた事がなかったのでしょう)

 f:id:sea1721good214:20170519153254j:imagef:id:sea1721good214:20170519153300j:imagef:id:sea1721good214:20170519153322j:imagef:id:sea1721good214:20170519153308j:image

1時間、2時間と経つにつれて、
どんどん仲良くなっていき、
ご飯をご馳走してもらったり、
子供からお花をもらったり、
みんなでゴロゴロしたり、

完全にHOMESTAY状態です。

 f:id:sea1721good214:20170519153007j:image

インドの田舎の暮らしはゆったりしており
主に農業で生活しているみたいです。
(少しヤギなども飼っていました)
▶︎その日ご馳走になった、ご飯もチャパティと茄子のおかずでした。
水は井戸から汲み上げており、その水で身体を洗う子供の姿もありました。

 

『まさに時給自足に近い状態』
かかるお金は、農業経費と家賃と多少の電気代で月1万円かからないみたいです。

今回の滞在は昼間だけだったので、
仕事している様子は伺えなかったですが、
子供達と遊んだり、みんなで一緒に座って話したり、村を歩いて回ったり、インドの田舎暮らしを垣間見る機会になりました。

 


やっぱりこのまで田舎になると、
他との比較対象がない分、
みんな幸せそうに見えました。

日が沈む前
村人皆んなの「バイバイ」と手を振る姿に見送られ、少し寂しい気持ちになりながら村を去りました。

実に特別な体験の一日でした。